亡くなった叔母からの柳行李の着物

2年ほど前から着付けを習い始めた私は、亡くなった叔母から着物・帯を譲り受けました。ほとんど朽ちた状態の柳行李で、ずっと入れっぱなしだったのでしょう、中の着物・帯はひどく湿気ていてカビ臭・埃臭の強い状態でした。まず着物・帯に虫食い穴や生地の破れ等がないかを確認し、着物として使えるもの、使えないものに分けました。使える着物は約半分くらいでした。4枚の銘仙は、丸洗いの後ほつれを直しました。生地がよれたりひきつったりはしましたが、古いものだしと思えば着れるものです。紺の紋付の色無地は、襟ふきをしました。仕立ててあった裏地(八掛)が淡いオレンジ色と落ち着かない色調だったので、紺と同系色のものに仕立て直しました。紬は数か所シミ抜きをしました。完全には取れませんでしたが、生地の痛みを考えると十分だと思います。帯はまず陰干しをしました。その後、派手な名古屋帯はほどいて芯を取り出し、半幅帯に仕立て直しました。どうしても帯の長がさが長くはなりますが、切らずに締め方を工夫して使っています。虫食い穴や破れで使えないものもありました。着物では、薄物をのれんにしました。単衣・袷は座布団カバー、テーブルクロスにしました。帯は玄関マットにしています。柔らかい帯を1枚試しに家の洗濯機で洗ってみましたが、布が縮んで使えなくなりました。勿体ないことをしたと後悔しています。古い着物を着付ける際は、新しい帯や小物を合わせる必要があります。そうすると古いものでも野暮ったい感じがなく、洗練された姿となります。着物が蘇る瞬間です。今回着物のクリーニングや仕立てで15万円弱かかりました。高いなぁとも思ったのですが、着物は1枚買っても数万円~十数万円はかかります。帯もです。自分であつらえるのはむつかしいので、譲り受けた着物を直して、直して丁寧に着たいと思っています。ただ、生地がどうしても弱っているので、着付けるとき強く引っ張ると裂けてしまいます。丁寧に優しく扱うことが大事ですね。



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