母の形見の着物の処分法

長年、心臓病や認知症で大変だった母が数年前に亡くなって、後片付けをしていると、私の記憶に無い着物を含め、多くの着物と小物が出てきました。
当初は、娘である私が形見として、保管しようとも考えたのですが、着物も服同様に各々に好みがあって、おまけに、私自身が、着物を着るような生活のリズムでは無い事もあって、母の妹である叔母に相談し、叔母と、私のいとこ達に見にきてもらい、好きな着物を持ち帰ってもらったのです。
あとに残った着物の中から、私が母の着物姿で、一番気いっていた着物と、まだ仕立てていない着物の反物を私の母の形見として、残りは、ご近所の母に近しい女性群にお任せして、ご希望品があれば持ち帰って頂きました。
それから数年たった現在、母の形見の反物の一つは、洋服店に持ち込み、カジュアルな、スプリングコート風に仕立てて貰い、着用していますし、母の似合っていた着物は、毎年、日蔭干しにして、いつか私が母の年齢にたっする頃に、心に余裕がある日にでも、着物姿の自分を見るために丁寧に保管しておこうと思うのです。
又、ここ数年、着物のリサイクル業も流行してきていますが、私の思い出に残る母の着物姿は、忘れる事が到底出来ない事なので、リサイクルには、興味を持っていなかったのですが、出来る事ならば、世界の我々よりも、生活に困り、着る物にも、乏しい生活をしている人々の洋服にでもなり得るのであれば、喜んで、リフォームする為に訪れると思うのです。
近年、特に、着物離れになっていて、若い女性達の成人式の着物姿一つ観ても、綺麗に歩く事も、着物の裾捌きもおぼつかない20歳女性が多くなってきているようで、正直、着物が、浴衣のように見えてくる事もあって、ちょっとさみしい気持ちになってしまいますので、貧困だけでなく、そういった人達の為の着物着付け教室の教材としての使用もしていただけると、箪笥の肥やしにもならず、反って、亡き母が喜ぶような気もしています。



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