祖母の思い出の着物を異国の方へ

私の祖母が亡くなった時のことです。
遺品整理をしていると、たくさんの着物が出てきました。

振袖や訪問着、浴衣まで。
浴衣は子供用から男性用も、兵児帯に、籐で編んだカゴバッグなどの小物まで揃っていました。
私の母は亡くなっているので詳しい話は聞けませんが、
叔父に聞くと、子供用の浴衣は母や叔父が小さい頃着ていたもの、
振袖は母が成人式に来たものとのことでした。

参観日や、入学式、卒業式などの学校行事の時は、祖母は着物で出席していたそうです。
いずれ、母や、その孫の私たちが着られるようにと思っていたのではないでしょうか、
とても丁寧に扱われていたようで、まったく傷んでいませんでした。

親戚に声をかけると、私たちは必要ないからあなたがもらっておきなさい、ということでした。
着付けを習ってこれらを着こなそうかと思ったのですが、
習いに行く時間の余裕もなく、祖母とは身長や手の長さが違いすぎるので、
サイズのお直しも面倒で、どうしたものかと悩んでいました。

思い出の品として手元に置いておこうかとしましたが、
着物だけでなく、帯やバッグ、髪飾りなどの小物までとなるとかなりのスペースを必要とします。

そうこうしているうちに主人の転勤が決まり、引っ越しをすることになって、
次の転勤先の社宅には持ち込めなくなりました。
リサイクルショップで買い取ってもらおうかと思っていたとき・・。

新聞に着物譲ります、と広告をだしたら?と友人に勧められたのです。
必要としている人に譲った方が気持ちもすっきりするのでは?と言われ、
確かにその方がすっきりとした気持ちになるな、と手放すことに前向きになれました。

結果、県内にある大学の留学生のグループから、ぜひ譲ってほしいと依頼がありました。
日本の文化を学ぶ学習材料にしたいとのことで、私もぜひ役立ててほしいと彼らに引き渡しました。
その後、活動の様子が写真で送られてきたのですが、
きちんと勉強されたのでしょう、とても素敵に着こなされていてうれしくなりました。
着物は私の手元に残りませんでしたが、祖母は喜んでくれていると思います。



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